第一部では初代皇帝の元武帝の誕生前の神話が描かれており創造神ロビンという神により天地が想像されるところから始まる。ロビンの顔と腕、胴体、足、陰茎が四つに分裂しロビンが死ぬと陰茎はチーバくんと融合しその他は三人の神を生み出す。それぞれの部位は波御門恒人王と仲上成仁王と華皇明第王の三人へと分裂する。波御門恒人王は空間の王となり仲上成仁王は海の王となり華皇明第王は陸の王となった。しかし仲上成仁王が空間の王の座を奪おうとした事で波御門恒人王が仲上成仁王の討伐へと向かい両者の間で1000年以上にわたる1000年戦争が行われた。これにより天は暗黒に包まれ人々は困窮した。これに対し陸の王である華皇明第王は立ち向かうが波御門恒人王の矢を受けて死亡する。こうして後を継いだ息子の孝元大江納王は父の死に落ち込み湖の底に引きこもるが民衆らの説得により1000年戦争を止めるべく立ち上がる。孝元大江納王は波御門恒人王の矢をよけると波御門恒人王の首をはねる。さらに降伏した仲上成仁王を戦いの意思があるとして処刑した。この戦いの後に孝元大江納王は力を使い果たし100に分裂しタリム盆地に聖なる力を隠し力尽きた。

元武帝元日、元武帝は孝元大江納王のかけらの一つとして中国に誕生した。元武帝は多くの人々を聖なる力で導きタリム盆地へ向けて西上を開始した。すると途中で悪魔が元武帝を襲い民衆らがおびえて帰るが元武帝は悪魔を論破し改心させた。こうしてさらに西上を続け3人もの鬼人やゾンビと戦うとタリム盆地へ到着する。しかし丁度かけらの一人である東の民を率いた真嘉寧王と遭遇する。真嘉寧王は元武帝へ攻撃をしようとするが元武帝は戦いを拒んだ。すると真嘉寧王は急に光に包まれて焼死した。こうして東の民は元武帝に従い建武元日、元武帝により楼蘭帝国が建国された。

その後の楼蘭史書は神話的要素はなく史実を皇帝全肯定でまとめられた歴史書となっている。

・元武帝による建国
・東方征伐
・保徳、安永の都市開発
・チーバくん去勢事件
・仲明帝の治世

・霊徳帝と仁寧王の乱
・清安期
・享応の大都市開発1
・享応の大都市開発2
・桓孝帝の死と烈明帝の即位

・孝永御所炎上事件
・享応の国民騒動令と醍醐門花火大会
・烈明帝の治世と先負の大絶滅
・ワンデリング?成立など
・建元の乱1

・建元の乱2
・橘川帝の治世
・孝永帝の挙兵
・橘川帝死す
・孝永帝による国家形成

・天徳の変
・律令改革
・承永中元の政変

・あとがき

史実では烈明帝の時代に高麗連邦共和国から独立している。しかし楼蘭史書において独立どころか高麗の群であった事が全く描かれていない。

史実で起こっている享応の変、安永北寺の変など皇帝による失敗で起こった事件などが楼蘭史書には全く掲載されていない。

橘川帝は暴君として書かれ孝永帝により討伐されている。しかし橘川帝の討伐は起きていないことが明確化されているため楼蘭史書における橘川帝の記述は嘘であるとされている。